私たちの環境裁判は、冤罪から無罪を勝ちとるたたかいです
警察と検察庁の捏造を、裁判所も見抜けなかった冤罪事件
足利事件の菅谷さんが18年間も拘束されていた菅家さんが、自由の身になったことが新聞・テレビで伝えられました。これは権力側の主張だけを鵜呑みにして、本人の無罪の訴えと客観的事実に耳を傾けなかった冤罪事件です。
自由の身になった翌朝の最初のご本人の言葉は、「空が全然違う!」と、語りましたがこれは印象的でした。
この静穏の住宅街から「青空や太陽の光や自然環境を奪いとり」軍艦のような、巨大な鉄とコンクリートのマンションの建築許可は、都市計画法・建築基準法の明確な違反であり、法治国としてあってはならないことであります。
菅家さんを拘束したと同様な、無実な住民への冤罪判決であります。
私たちは青空と自然の景観を享受する権利があります
自然や環境は、失われれば2度と戻ってきませんし、一私企業の独占物ではないことは明瞭です。私たちは菅谷さんの忍耐に学びながら、私たちの無罪獲得、許可取消を求めてたたかい抜きます!
おかげで第1回の口頭弁論には多数の傍聴者が参加してくれ、まことに有り難い激励でありました。これからも変わらぬご支援を偏にお願い申し上げます
第2回、口頭弁論は以下のように開かれます。
・日 時/7月3日(金)11:10
・場 所/東京地裁 5階522号法廷
・交 通=営団地下鉄・霞が関駅下車
皆様の傍聴をお願いいたします!
《澁谷鴬谷環境裁判》5月15日いよいよ始まる!
皆さまの心からの応援をお願いいたします
私たちの暮らす渋谷区鴬谷・猿楽・鉢山地区は、東京の中心にありながら豊かな緑と遺跡のある文教地区であり、渋谷区憲章には、自然と文化の安らぎのまち、創意あふれる生活文化都市を目指すと掲げられております。
しかし東京都と渋谷区は、緑と自然が溶け合った豊かなエバーグリ−ンパークホームズ跡地を、総合設計制度によって開発行為を住友不動産㈱に許可しました。
この開発により、2万年前の旧石器時代から縄文・弥生時代へと受け継がれてきた、われわれの人類の歴史を辿る、学術的、文化的にも貴重な複合遺跡は完全に破壊されつくされました。
こうして、自然と緑に包まれていた環境は、鉄とセメントで固められた6階建て10棟のマンション群は、戦艦のような威圧感を与えます。
この『渋谷鴬谷計画』の開発許可処分の無効と、取消を求める裁判がいよいよ開始されます。
私たちは、開発処分者の桑原敏武渋谷区長を被告とした、許可の無効と取消を東京地方裁判所に申し立てました。
区長の許可した開発許可処分の違法は以下の通りです。
1. 開発許可のない者(渋谷区長)による許可
2. 予定マンションの用途制限違反(第2種低層住宅地域)
建ぺい率60%→70%(角地10%緩和を受けて)
容積率(200%オーバー)、高さ制限(12メートル→20メートル)
3. 道路・公園・広場・空地などの配置の不適切性
4. 用途配分、緩衝帯の配置の不適切性
5. 植物の生育確保の不適切性(既存樹木の大半を伐採)
など、自然と緑の環境確保のために立ち上がりました。
・公判日/5月15日(金)午後1:30
・場 所/東京地方裁判所 5階522号法廷
・交 通/営団地下鉄線・霞ヶ関駅
皆さまの傍聴をお願いいたします
《 渋谷区鶯谷環境を守る会》竹居治彦 三村隆彦
150−0032 渋谷区鴬谷17-1 tel:03-3476-5521 fax03-3476-5524
緑の季節に、地上の砂漠化により木々の落葉現象
連日の大型ダンプカーによる土砂の搬出作業が終わると、クレーンの操作とともにミキサー車や資材運搬車が、狭い区道を我が物顔で走り回る。
ところで工事の敷地内では、緑の季節になっても低木の木々が成長を止め、落葉現象を起こしている。これは開発にともなう地下水系の分断による、地上の砂漠化であるといえる。開発地と地続きの地点でも同様な被害を見せている。
写真は同一地点・同一季節の、一昨年と今年の比較
これが保存林!遺跡通りの醜悪なシンボル
08年7月6日の暑い季節、開発業者は工事現場のエントランスに、「損傷」樹木の代替えのため、余所から持ち込まれた赤松は、全身を養生の包帯で巻かれて移植され、「保存林」のプラカードは下げられていますが、自ら破壊した環境のなかで気息奄々とその姿を晒しております。そして2本は確かにその後追加移植されましたが、これらは渋谷区の指定した「同等」の保存樹に匹敵するでしょうか。
これは、この開発計画が東京都、渋谷区、住友不動産、西松建設の談合を象徴するものであり、また法令に背く計画の動かせない証拠であり、遺跡通りの醜悪なシンボルであります。(写真上)
渋谷建設審査会、住民の取消申請を棄却
かねて渋谷区建設審査会に建設許可取消の申請をしていたがこのほど棄却の通知がきた。審査会なんて名前は仰々しいが審査は40分の時間制限付きで、審査は儀式的で形骸化されたもので、それは表面的・形式的な論理で一貫しており、住む住民の切実な訴えに耳を貸そうとしていない。
この地は第2種低層住宅地であり、住居は60%容積率は200%と都市計画で決定されており、違法な総合設計制度など入り込む余地はないのである。そのうえこの地には20000年以前の旧石器、4000年前の弥生・縄文の歴史的・文化的・学術的にも貴重な遺跡があったのに、軍艦のようなマンションを10棟建設しようとするものである。行政は業者の声には耳を傾け、住民の日照、眺望、騒音、振動、風害、ヒートアイランド現象などの生活破壊には一顧だにしない。
住民はこれまで公聴会での発言、区長への手紙など、建設縮小の意見を発表をし続けているがいずれも無視されつづけ、今回の通知の裁決書の送達にも日付け忘れている程のお座なりぶりには呆れかえるばかりである。