渋谷建設審査会、住民の取消申請を棄却

かねて渋谷区建設審査会に建設許可取消の申請をしていたがこのほど棄却の通知がきた。審査会なんて名前は仰々しいが審査は40分の時間制限付きで、審査は儀式的で形骸化されたもので、それは表面的・形式的な論理で一貫しており、住む住民の切実な訴えに耳を貸そうとしていない。
この地は第2種低層住宅地であり、住居は60%容積率は200%と都市計画で決定されており、違法な総合設計制度など入り込む余地はないのである。そのうえこの地には20000年以前の旧石器、4000年前の弥生・縄文の歴史的・文化的・学術的にも貴重な遺跡があったのに、軍艦のようなマンションを10棟建設しようとするものである。行政は業者の声には耳を傾け、住民の日照、眺望、騒音、振動、風害、ヒートアイランド現象などの生活破壊には一顧だにしない。
住民はこれまで公聴会での発言、区長への手紙など、建設縮小の意見を発表をし続けているがいずれも無視されつづけ、今回の通知の裁決書の送達にも日付け忘れている程のお座なりぶりには呆れかえるばかりである。